ジュニアNISAとIPO投資の相性は良いのか?
IPO投資では(特に未成年口座でのIPO投資では)、少ない資金を回しながら効率的にIPOに申し込む必要があるので、ジュニアNISAの出金規制で資金が拘束されてしまうのは非常に厳しいです。
仮に未成年口座のジュニアNISA枠でA級IPOが当選し、20万円の株が70万円の初値を付けて50万円の利益が出たとします。その場合、50万円の利益に対して約2割の10万円分の税金が免除されるのですが、この売却代金の70万円は子供が18歳になるまで出金できません!
仮に子供が5歳だとしたら、10万円の非課税のために70万円の資産を18歳まで眠らせる事になります…。※もちろん年間80万円のNISA買い付け枠の中で再投資することは可能です。
通常のNISAであれば出金も自由なので不便はありませんが、ジュニアNISAの「18歳までの払い出し制限」は非常に厄介なのです…。
となると、IPO投資の視点だけでジュニアNISAを開設する金融機関を選ぶのではなく、やはり政府が勧める中長期的な資産運用がしやすいかどうかも重要なポイントになってきます。
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ジュニアNISAで高配当銘柄に投資する!
幸いながら?現在は株価が低迷しており、配当利回り3-4%の優良銘柄がゴロゴロと転がっています。世界のトヨタ自動車(7203)しかり、三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)しかりです。
NISAは配当金に掛かる税金も非課税なので、毎年3-4%の配当金を何年も享受しつつ、さらに株価が上昇して売却益が出た場合でも税金はかかりません。そう考えると高配当銘柄の中長期投資とNISA口座の相性は抜群です。
また、ジュニアNISAのメリットを上手に活かすには、中長期投資に加えてリスクヘッジで複数の資産に分散投資することも大切です。複数の優良銘柄を保有することによって、リスクヘッジも可能となります。
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学資保険とどちら良い?
子供用の資金として学資保険の人気は高いですが、個人的にはあまりオススメしません。学資保険は元本保証こそされていますが、そもそもの利回りが低過ぎます。ジュニアNISAでは多少のリスクはあるものの、平均リターンとしては学資保険より高いリターンが期待できます。
しかも、学資保険のような低利で長期固定の運用商品はインフレに弱く、株などの投資商品はインフレ時には価格上昇するため抵抗力があります。
また、流動性(換金性)に関してもジュニアNISAが勝ります。ジュニアNISAの場合、18歳までは出金できないという制限はあるものの、いつでも運用を止めることができます。どうしてもお金が必要な場合には、NISAで非課税だった税金分を支払えば引き出すことも可能です。
一方、学資保険は途中解約した場合には、解約タイミングに応じた中途解約返戻金として戻ってはきますが、加入期間が短いほど戻ってくる率(返戻率)が低くなり、多くの場合で元本割れとなってしまいます。
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