上場初日に値が付かず即金規制(買付代金の即日徴収)となったIPOの結果をまとめてみました。
先日上場した旅工房(6548)やテモナ(3985)の記事でも似たような表を載せましたが、読者の方から「参考になりました!」との声を頂いたので、それに少しデータを加えてまとめ直しています。
今後も即金入りしたIPOが出る度にメンテナンスしていく予定です。
⇒ 年度別に分けました。2018年IPOはコチラ
即金入りしたIPOの初値結果とその後※2017年
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単純に買い越し率が高ければ翌日の初値も高くなる傾向にありますが、あまりに強い場合は「初日の初値形成はない」と判断して買い注文を取り下げる投資家も多いため、一概に買い越し率の高さだけでは判断できません。
また、IPOのスケジュール(重複上場や前後に別のIPOが控えている等)や急速な地合いの変化など、IPOの初値を左右する要因は個別に多々あるので注意が必要です。
とは言え、過去データは初値やその後の動きを予測する上で大事な要素の一つであることは間違いありません。
IPOセカンダリーを狙う方やIPO当選組の一助になれば幸いです。
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最近の傾向(WIN太郎の雑感)
一昔前はギリギリで即金入りしたIPOは買い需要が半減し、売り気配でスタートすることが多かったように記憶しています。
しかし、即金規制は本来ある需要を強引に抑制しているだけなので、翌日の規制明けに上昇することも多く、即金入りで売り気配スタートしたIPOのセカンダリーの勝率が非常に高い時期もありました。
それが浸透してくると売り気配スタートの初値買いを狙う向きも増加し、今度はギリギリで即金入りした場合でも売り気配でスタートすること自体が減ったように思います。
セカンダリーを狙う投資家も慣れたのか、今は以前ほど即金規制が需給に与える影響は少なくなっているのかもしれません。
WIN太郎もそうですが、セカンダリーを狙うIPOが即金入りしそうな場合は事前に資金を用意しておきますからね…。
今でも即金明けの上昇を狙って大引け前に買い上がる傾向は見られますが、翌日に上昇しないケースも多くなっている気がします。
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