高級スーパーで知られる成城石井が上場(IPO)するとの報道がありました。
成城石井は現在ローソン(2651)の100%子会社となっており、親会社のローソンが持ち株の50%以上を売却する方針のようです。
ローソンが成城石井の新規上場検討、成長資金確保など狙い
ローソンは完全子会社である高級スーパーの成城石井を、東京証券取引所に新規上場することを検討している。同社の広報担当が明らかにした。成長投資のための資金確保などが狙いだ。
ローソンの広報担当者は電話取材に、成城石井の新規上場について「あらゆる可能性の一つとして検討している」とコメント。成長投資のための資金確保のほか、グループ全体の企業価値の向上や株主還元のバランス、グループ子会社とローソン全体の成長のために一つの手段として検討していくとの考えを示した。
成城石井の上場については、2023年までにプライム市場への上場を目指し、上場時の時価総額は2000億円を上回る可能性もあると日本経済新聞が12日、先に報じていた。
引用元:Bloomberg(2022/4/12)
この報道を受け、親会社であるローソン(2651)の株価は大きく上昇しています。
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成城石井とは?
成城石井は、関東・中部・近畿地方で191店舗(2021年12月時点:直営166店舗・フランチャイズ25店舗:)を展開する食品系スーパーマーケットです。
成城石井は高級総菜や様々な輸入食材等を取り揃えており、プチ贅沢を味わえる『高級スーパー』のブランドを確立した印象ですね。
最近は様々なテレビ番組で紹介されることもあり、業績も好調で芸能人のファンも多いようです。
成城石井は1927年に世田谷区の成城で創業し、現在は横浜に本社を置いています。
2004年には牛角で有名な現レックス・ホールディングスの傘下となり、その後はファンドを経て、2014年にローソンが550億円で買収しています。
今回の報道では時価総額が2,000億円を上回る可能性もあるとのことなので、ローソンは良い買い物をしたことになりますね。
成城石井IPOの公開規模は?
成城石井は東証プライム市場への上場を予定しており、仮に時価総額が2,000億円でその半分を売り出した場合でも、公開規模は1,000億円になります。
他に公募を行う可能性もありますし、海外への販売があったとしても、結構な大型IPOになることは間違いなさそうです。
成城石井の上場日と主幹事は?
各社の報道では「23年度中」や「24年2月期」と上場時期の観測に相違がありますが、早ければ年内に上場を申請して来年2月あたりの上場でしょうか?
主幹事はローソンの主幹事でもある野村證券や主要取引銀行系列の三菱UFJMS証券が有力と思われますが、大型なので5大証券+外資証券の共同主幹事になるかもしれませんね。
もちろん他にも数多くの証券会社が幹事団に入ることが予想されるため、複数当選を目指すなら証券口座数が勝負になりそうです。
成城石井IPOの期待度は?
公開規模や公開価格、上場時の地合いによっても変わってくるので、現時点では何とも言えません。
売出し主体の親子上場で大型IPOというのは気になりますが、成城石井は業績も好調で知名度も高いことから、話題のIPOとなりそうです。
また、業態的に株主優待も期待したいところですね。
⇒ 成城石井の上場計画がこれほどまで話題になる訳、単に「高級スーパー」と思っていたら本質を見誤る
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