スタジアムは今年4/26の上場予定で急遽IPOを中止した銘柄です。
スタジアムIPOは公募価格も決定して配分を終えた後での中止だったため、IPOに当選していた方は泣き寝入りする格好になりました。
IPOの中止はよくあることなので(当選発表後の中止は稀)、そろそろ再申請してくるものと思っていたところ、エクサウィザーズ(4259)の完全子会社になることが発表されました。
⇒ スタジアムのグループ化について(エクサウィザーズのIR)
エクサウィザーズによる買収金額は27.0億円で、VC分の保有も含めて全株の取得です。
スタジアムIPOの仮条件の上限価格(2,570円)で計算した時価総額は約25.8億円(公募分含む)だったので、若干のプレミアムこそ付いてはいますが、スタジアムのIPOは初値高騰が期待されていたので、仮に上場した場合の株価が5,000円であれば、時価総額は軽く50億円を超える計算になります。
4月に上場延期に至った理由(中身は不明)が原因でディスカウントされたのかもしれませんが、今回の発表では「懸念事項は解消される見込み」とのことで、さほど影響はなかったものと思われます。
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ちなみに、現スタジアムの代表で筆頭株主の太田靖宏氏は今回のM&Aで退任することになり、スタジアムにはエクサウィザーズから新たな代表が送り込まれる予定です。
それにしても、ここで「身売り」を選んだ経営陣はともかく、VCはよくこの金額でが買収に応じたなと思いますが、まあVC側としても次のIPOがいつになるかわからず、一度中止でミソがついたこともあり、この金額で全株をバイアウトできるなら十分と考えたのかもしれませんね。
ということで、少なくともスタジアムが今までの株主構成でIPOの再申請をすることはなくなりました。
もちろん、今後エクサウィザーズの子会社として親子上場してくることはあり得ますが、その可能性は低いのではないかと思います。
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わずか2か月の間に何があったのかわかりませんが、このスピード感は凄いですね…。
買収する側のエクサウィザーズ(4259)は2021年12月に鳴り物入りで上場したAI企業であり、公募価格1,150円⇒1,030円の初値(公募割れ)を付け、その後も株価は低迷しています。※個人的にも未だに500株を塩漬け中(><)
金曜日の夜間取引では買われてますが(東証終値528円に対して+47円の575円)、週明けどうなるか気になるところです。
今回の買収で泣きをみたのは主幹事のSBI証券でしょうが、SBI証券としても上場前のデューデリの不備でIPOを中止した責任の一端はあるはずなので、IPOがなくなっても文句は言えないかもしれませんね。
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