ファイントゥデイホールディングスが改めてIPO(新規上場)承認されました。
ファイントゥデイホールディングスIPOの上場日は11/5(水)で、上場市場は東証スタンダードとなります。
主幹事は、大和証券・SMBC日興証券と外資証券が共同で務め、IPOの申し込み期間(BB期間)は10/20(月)~10/24(金)となってます。
ファイントゥデイホールディングスは2024年末にIPOを一度中止しており、今回は仕切り直しての上場になります。
今回のIPOは、昨年末のキオクシアや10/16上場のテクセンドフォトマスクでも使われた上場方式(S-1方式:東証の承認前に期間投資家の需要を探るやり方)になります。

ファイントゥデイホールディングスの経営指標
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ファイントゥデイホールディングスIPO基礎情報
証券コード | 420A |
社名 | 株式会社ファイントゥデイホールディングス |
業種 | 化学 |
事業内容 | パーソナルケア(ヘアケア、フェイスケア、ボディケア等)製品の生産、販売、マーケティング |
上場日 | 11/5(水) |
上場市場 | 東証スタンダード |
公募株数 | 12,925,100株 (海外販売数未定) |
売出株数 | 15,818,700株
(国内:2,596,600株 海外:13,222,100株) |
OA | 4,311,500株 |
想定発行価格 | 1,470円 |
仮条件 | 10/20(月)に決定 |
最低必要金額 | 14.7万円 |
吸収金額 | 485.9億円(想定価格で計算) |
時価総額 | 1,690.1億円(想定価格で計算) |
BB期間 | 10/20(月)~10/24(金) |
公募価格決定日 | 10/27 |
主幹事証券 | 大和証券
ゴールドマン・サックス証券 |
幹事証券 | SBI証券
DMM株(委託?) |
みずほ証券が外れて外資のゴールドマン・サックス証券が主幹事に入りました。
↓IPO取扱い最多級のSMBC日興証券↓
ファイントゥデイホールディングスは、日本、中国・香港地域、APAC(アジア太平洋)地域の計11ヵ国/地域に事業拠点を構え、主にヘアケア・スキンケア・ボディケアの3分野で、計20ブランドのパーソナルケア製品を製造販売しています。
ファイントゥデイホールディングスのブランド
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同社は1959年に設立された資生堂商事を前身としており、2021年に資生堂グループからパーソナル事業を継承し、「ファイントゥデイ資生堂」を経て2023年1月に「ファイントゥデイホールディングス」へと商号変更しています。
ファイントゥデイホールディングスの公開規模は約485.9億円となり、グローバルオファーで米国を含む海外に194.4億円(約40%:今後変更の可能性あり)販売されます。また、従業員持ち株会に1.3億円を上限とした株式数を親引けで割り当てられます。
筆頭株主はCVC Capital Partners(CVC)が投資助言を行うファンドが出資するOriental Beauty Holding(HK)が約99.25%を保有しており、他は取締役や従業員で新株予約権となっています。
Oriental Beauty Holding(HK)は上場時に保有の約15.5%を売出し、残株には上場後180日のロックアップが掛かっています(価格による解除条項なし)。
また、株主優待の実施も決定しており、毎年12月末に100株以上の保有者に約2,500円相当の自社製品を贈呈する予定です。
前回(2024年12月)との主な違い(金額は想定価格ベース)
証券コード:289A ⇒ 420A
上場市場:東証プライム ⇒ 東証スタンダード
時価総額:2,194.1億円 ⇒ 1,690.1億円(約23.0%減)
想定価格:2,150円 ⇒ 1,470円(約31.6%減)
公開規模:883.1億円 ⇒ 485.9億円(約45%減)
公開株数:41,075,100株 ⇒ 33,055,300株(約19.5%減)
※前回は売出のみで公募ゼロだったが今回は公募も実施し、売出株数は約55.7%減少
海外比率:約50% ⇒ 約40%(今後変更の可能性あり)
幹事団:みずほ証券が主幹事から外れて外資のゴールドマン・サックス証券が入りました
IPOの申し込みは前受金不要です!
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前回の中止理由は、「昨今の株式市場の動向等諸般の事情を総合的に勘案し、」とのことでしたが、仮条件決定前の発表だったことから、思ったほどの需要が見込めなかったものと推察されます。
今回はS-1方式を採用していることから、海外を含む機関投資家らの需要動向は確認済みと思われますが、東証プライムを諦めて東証スタンダードの上場としており、公開規模もかなり圧縮してきました。
パッと見ではそれなりの印象ですが、今回は東証スタンダードの上場でもあり、これらの選択が吉と出るか凶と出るか分かりません。
ただ、注目の案件であることは間違いないので、予想会社の評価や仮条件を待ってジックリ考えたいと思います。また、仮条件決定時には、親引け先の追加や海外への配分比率の拡大、ファンドによる関心の表明なども期待したいところです。
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