昨日ファイントゥデイホールディングス(420A)とBJC(440A)のIPOが相次いで中止(延期)を発表しました。
高市相場の復活で日経平均が史上最高値を大きく更新したその日に、複数のIPOが中止を発表するとは皮肉なものです…。

IPOの地合いは一時期ほどの勢いはないものの決して悪くはないので、今回の中止はそれぞれ個別の問題と思われます。
ファイントゥデイHDが上場延期、最近の株式市場動向を勘案
ヘアケア・スキンケア商品の「TSUBAKI」「UNO」などを生産・販売するファイントゥデイホールディングスは20日、最近の株式市場の動向などを勘案し、東京証券取引所への上場手続きを延期すると発表した。同社は今月3日、東証スタンダード市場への新規上場が承認されたと発表。上場日は11月5日を予定していた。同社は、2024年12月にプライム市場に上場予定だったが、、、配信元:ロイター
ファイントゥデイホールディングスは昨年末の中止から今回改めての上場でしたが、上場市場を東証スタンダードに落としたインパクトが大きかったので、個人的にはまだディスカウントが足りなかった印象です。また、BJCも想定価格から仮条件が大幅に下振れながら売出株数も減らしていたため、ブック前から警戒する投資家が多かったと思われます。
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この2社の共通点は「出口感の強い大型IPO」です。
ファンドの出口案件はもともと人気化し難く、直近で公開価格割れしたオーバーラップホールディングス(414A)とサイプレス・ホールディングス(428A)もファンドの出口案件でした。
ファイントゥデイホールディングスは前回と違って今回は公募も予定していましたが、そもそもファンドが総株数の約99.25%を保有していた案件であり、BJCも売出のみのIPOで総株数の過半数をファンドが保有しており、今回の上場で創業者が保有の全株、ファンドが保有の4割を売り出す予定でした。
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この大型IPOの2社が消えたことで今後のIPOは需給面で少し優位になりそうですが、もともと今出ている11月のIPOは小粒なので、あまり関係ないかもしれません。
ただ、無理に上場して公開価格を割った場合は地合いを悪化させる可能性もあったので、個人的にはその要因が消えたのは良かったと思ってます。
おそらく今回の相次ぐ中止で一番ホッとしているのは、両方の銘柄の主幹事だったSMBC日興証券の営業マンではないでしょうか。。
タグ :BJC ファイントゥデイホールディングス 中止
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