本日上場したIPOのベイカレント・コンサルティング(6532)は残念ながら公募割れとなりました…。
2,100円の公募価格に対して初値は1,963円となり、約6.5%の下落です。終値は1,927円でした。
大方の予想通り、主幹事のシンジケートカバー取引によって引き受け価格近辺での初値形成となりました。
ベイカレント・コンサルティング(6532)の日中足チャート
※クリックで拡大します
ベイカレント・コンサルティングの寄り前気配値推移
WIN太郎は主幹事の野村證券がどのように対応するか見たかったので、板状況を時折チェックしながら記録してみました。
気配表示が開始された段階では、注文受付範囲の下限である525円に張り付き状態…。
8時過ぎ頃
しばらくすると躊躇なくOA分の1,759,500株の買い支え注文が引き受け価格近辺の1,963円に入りました。
8時20分頃
その後は、公募割れでも逃げたい向きの売りが膨らみ、開始10分前には50万株、1分前には80万株以上へと膨張。それでもOA分を上回ることはなく、最悪の底なし沼とはなりませんでした。
8時59分頃
初値形成とその後の動き
場が始まると、公募価格である2,100円の売り気配でスタートし、3分おきに気配を切り下げて9時9分に初値形成。初値形成時の出来高は100万株超位だったと思います。
だとすると、初値買い組の玉を加味して差し引き80万株~90万株程度のOA分の買い玉が残っていたはずですが、1,963円に出ていた指値は初値形成と同時に消えてしまい、その後下落基調になった段階で1,963円に約11.5万株?程度の板が出現し、買い支えが始まりました。
間もなくその板が崩されると、再び1分くらいで同じ11.5万株程度の買い玉が入りました。
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あくまでもWIN太郎の推測ですが、野村證券は初値形成時で余ったOA分の残を7-8回に別けて買い支えし、その援護があるうちに自力での株価浮上を促したのだと思われます。
しかしながら、それを何度繰り返しても11万株強の板は売り崩され、張り付きで見ていた訳ではありませんが、前場終了時点で6回ほど繰り返されたと思います。
計算上では初値形成時で使い残した分は7~8回程で玉切れになります。後場には2度ほど出現しましたが、最後と思われる玉が2時半頃に崩れてしまい、その後は買い支えがないので虚しく急落…。あとは自力で頑張るしかありません…。
株価の下支えは成功したのか?
野村證券がどのように動くか興味津々でしたが、結果的には、最初からOA分全ての玉を見せて下値不安を払拭→初値形成時には余り分を板に残さず自然の売買を促進→危なくなった時に小分けにして買い支え、という流れでした。
最後は玉切れで底割れしてしまいましたが、個人的には頑張った方だと思います…。
少し気になったのは、最初は1,963円だった小分け分の指値が、1,962円、1,961円、1,960円と1円ずつ下げた事ですね。1円でも安く買い戻して株を返却すれば儲かるとはいえ、ちょっとセコイ気がしました(笑)
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今後の株価はどうなる?IPO市況が心配…
本日の出来高は334万株しかなく、シンジケートカバー取引分の171万株を除くと実質で僅か163万株しかありません。本日は昨日上場したデファクトスタンダード(3545)も弱く、IPO市場に活気がないのが気掛かりです。
来週上場のさくら総合リート投資法人(3473)はOA(オーバーアロットメント)自体が実施されなかったので、命綱となる買い支えがありません。今の地合いが続くと非常に心配です…。
ただ、個人的には再来週に上場するA級IPOのカナミックネットワーク(3939)でムードは一変すると思ってます^^
タグ :ベイカレント・コンサルティング 初値結果
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