アップコンのIPO評価と初値予想です。
アップコンの上場日は12/26(月)で、IPOの申し込みは12/8(木)からスタートします。
アップコンは2021年7月にプロ向けの市場の東京証券取引所TOKYO PRO Marketに上場した企業で、今回はTOKYO PRO Marketの上場を廃して名証ネクストに市場を変更して上場します。
アップコンの事業概要
アップコンは、工場・倉庫・店舗や、一般住宅の建物において、地盤の不同沈下を原因として生じたコンクリート床の沈下・傾き・段差・空隙を独自の「アップコン工法」で修正する施工を主力事業として展開しています。
「アップコン工法」の施工イメージ図
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同社の「アップコン工法」は、従来工法と比較して工期が1/10で済み、業務や操業を止めずに施工が可能です。また、使用するウレタンは安全なノンフロンであり、施工基材もコンパクトなので少ないスペースで施工が可能となってます。
また、アップコンは他社と共同で開発した「FRT工法(農業用水路トンネル機能回復加圧式ウレタン充填)」で、日本全国の農業用水路・農水路など、老朽化によりトンネルに生じた空隙を硬質発泡ウレタンで埋める補修工事も展開しています。
FRT工法の概要
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アップコンは「民間事業」として企業の生産・販売活動の拠点である工場、倉庫、店舗、一般の住宅など、地震や地盤沈下で傾いたコンクリート床を修正しています。
また、老朽化した社会インフラ(農業用水路・道路・港湾等)の機能回復に資する「公共事業」も手掛けています。
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⇒ アップコン工法について(HP)
アップコンの業績推移
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アップコンのIPO評価
今期第2四半期時点の施工対象別売上高構成比は、民間事業68.4%、公共事業31.6%となっています。
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アップコンの公開規模は想定価格ベースで約3.2億円となり、VC(ベンチャーキャピタル)の保有はありません。
既存株主には上場後180日のロックアップが掛かると同時に、今回の上場日までTOKYO PRO Market市場での売買も行われません
ウレタンを使った独自の「アップコン工法」は大幅な工期の短縮を実現するという事で魅力ですが、これまでの業績はブレも大きく、事業的にも地味な印象です。
アップコンは12/26(月)上場の3社の中では最も小型のIPOとなりますが、流動性に不安のある地方上場(名証の新興市場向け市場)というのも気掛かりです。
また、大手の居ない幹事団も不安であり、小粒なだけで個人投資家の買いを呼ぶのは難しい可能性もあるため、現時点での個人的評価は「D」とします。
アップコンIPOの基礎情報
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アップコンIPOの初値予想
現時点での初値予想は公募価格近辺とします。
※想定価格= 1,280円:仮条件決定前
12/6(火)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
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