アルピコホールディングスのIPO評価と初値予想です。
アルピコホールディングスの上場日は12/25(水)で、IPOの申し込みは12/9(月)からスタートします。
⇒ アルピコホールディングスIPOの上場承認!基礎情報と初値予想!
アルピコホールディングスの概要
アルピコホールディングスは、長野県の食品スーパー等の流通事業を主力として、県内で鉄道・バスなどの運輸事業、宿泊施設運営や旅行事業などの観光事業・不動産事業等を展開しています。
※クリックで拡大します
会社名 | アルピコホールディングス |
代表者 | 佐藤 裕一(64歳) |
所在地 | 長野県松本市井川城2-1-1 |
設立 | 2008年 |
従業員数 | 36人(連結2013人) |
IPO調達資金使途 | 流通事業の新規出店、運輸事業のバス車両などの取得、観光事業の宿泊施設改装 |
アルピコグループは1920年設立の鉄道事業を起点に電車やバスの公共交通事業を展開し、その後は観光事業のほか1967年からスーパーマーケット事業に参入するなど、事業を多角化させてきました。
主力の流通事業では、長野県全域で食品スーパー「デリシア」51店舗(FC含む)と「業務スーパー・ユーパレット」9店舗の計60店舗を展開するほか(食品スーパー数県内トップ)、FC契約でモスバーガー4店やタリーズコーヒー2店を展開しています。また、2022年にはマックドラッグを傘下に置き、新規事業となる医薬品の販売事業を立ち上げています。
※クリックで拡大します
運輸事業では、アルピコ交通やアルピコタクシーで、バス事業(高速バス、観光路線バス、一般路線バス、貸し切りバス)、鉄道事業(上高地線)、タクシー事業、自動車整備事業を手掛けています。
観光事業では、長野県内でホテル・旅館事業、サービスエリア事業、旅行事業、レジャー場事業を運営しています。
不動産事業では、県内の法人向け不動産賃貸事業のほか、蓼科高原と八ヶ岳中央高原で別荘分譲地管理事業を行っているほか、その他事業として県内を中心に保険代理店事業などを手掛けています。
2024年3月期の事業別連結営業収益構成比は、流通が約75.1%、運輸が約12.2%、観光が約11.2%、不動産が約1.1%、その他のサービスが約0.4%となっています。
※クリックで拡大します
⇒ アルピコホールディングスのグループ沿革(HP)
アルピコホールディングスの業績推移
※クリックで拡大します
アルピコホールディングスのIPO評価
アルピコホールディングスの公開規模は想定価格ベースで約29.9億円となり、VCは1社で57.14万株(約0.91%)を保有していますが、上場時に全株を売却します。
上位には上場後180日のロックアップが掛かりますが、一部の法人7社と多数の個人が保有する計638万株(約13.3億円分)に関しては、上場時に売却可能のようです。
上場日の12/25(水)は同じ東証スタンダート上場のMIC(ミック)と同時上場となります。
県内の食品スーパー「デリシア」(51店)を中心とした流通事業の比率が高いことから小売業に分類されますが、同社は起点でもある鉄道・バス・タクシー等の運輸授業や観光事業、不動産事業などを長野で幅広く展開しています。
今期の総売上げは1,000億円を超えることから、長野県では誰もが知る地元に根付いた大企業という印象であり、業績的にもコロナ後は好調のようです。
想定価格で計算した今期の予想PERは一桁台で割高感はありませんが、事業的には成熟産業で地味な印象であり、地方色が強いことから買う層は限られそうです。
単価が安いので買い易さはあるものの、公開規模は荷もたれ感のある水準のため、現時点での個人的評価は「D」としておきます。
アルピコホールディングスIPOの取り扱い証券
主幹事証券 | みずほ証券 |
幹事証券 | 野村證券 八十二証券 長野證券 大和証券 三菱UFJMS証券 auカブコム証券(委託?) DMM株(委託?) |
前受金不要の岡三オンライン!IPO取り扱い急増!
アルピコホールディングスのIPO初値予想
現時点での初値予想は220円とします。
※想定価格= 209円:仮条件決定前
12/5(木)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓
IPO新規公開株ブログランキング
タグ :IPO評価 アルピコホールディングス
コメントフォーム