フラーのIPO評価と初値予想です。
フラーの上場日は7/24(木)で、IPOの申し込みは7/7(月)からスタートします。
フラーは2年前の2023年7月に一度上場を中止しており、今回は改めての新規上場となります。

ヒットの概要
フラーは、スマホアプリを中心としたデジタル領域全般における事業開発のコンサルティングや、UI/UXデザイン・システム開発、アプリ利用データの分析等を手掛けています。
会社名 | フラー |
代表者 | 山崎 将司(37歳) |
所在地 | 千葉県柏市若柴178番地4 柏の葉キャンパス148街区2 KOIL |
設立 | 2011年 |
従業員数 | 192人 |
IPO調達資金使途 | 採用関連費用 |
フラーの創業は2011年で、前回の申請時は創業者で現代表と共同代表だった渋谷氏(現在は代表権のない会長職)が筆頭株主でしたが、2024年4月空ヤプリと電通グループが大株主(1位と2位)となっています。
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フラーは千葉の柏の葉本社と新潟本社の二本社体制を継続しており、柏には社長である山﨑氏と従業員の約8割、新潟には会長の渋谷氏と残りの2割が常駐し、従業員におけるクリエイティブ人材(ディレクター、デザイナー、データサイエンティスト、エンジニア)の比率は約8割となっています。
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フラーはデジタル領域全般で「頼られる存在」として顧客に寄り添い、新しい価値を共創する関係を構築することを目指しており、これを「デジタルパートナー事業」としています。
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主力のクライアントワーク(スマホアプリの受託開発)は、顧客のニーズに合わせて一気通貫でソリューションを提供しています。
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アプリ分析サービスの「App Ape」で様々なスマホアプリの利用動向の統計データを提供するサービスで、500社以上の企業に使われています。
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第2位株主の電通グループとは、顧客体験を重視した総合的なアプリ・デジタル開発ソリューションを提供する「D-FULLER」を展開しています。
フラーのパートナー(顧客企業)は、安定した事業基盤や顧客基盤を有する大手企業が中心で、サービス別の売上構成や主な販売先は以下の通りです。
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⇒ フラーの事業内容(HP)
⇒ フラーの基礎情報
フラーの業績推移
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フラーのIPO評価
フラーの公開規模は想定価格ベースで約3.04億円と非常に小粒であり、現筆頭株主のヤプリ(4168)に1.7万株(想定価格で約0.19億円)、従業員持ち株会に0.05億円分の株式を上限として親引けで割り当てる予定です。
VC(ベンチャーキャピタル)は9社で約39万株(約22%)を保有しており、そのうち3社が上場時に全株(4.97万株)を売却します。
既存の上位株主には上場後180日のロックアップが掛かっており、VC残6社の約34.4万株を含む約39.3万株に関しては上場後90日のロックアップで公開価格の1.5倍以上でロックアップが解除されるほか、上場時に売却可能な株式も最大で11.21万株あるようです。
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フラーの業績は2024年6月期は売上が横ばいで大幅な減益となりましたが、2025年6月期は大幅な増収で過去最高益を見込んでいます。
想定価格での時価総額は20憶円にも満たないことから「5年後の時価総額100億円以上」は気になるところですが、IPOにおける需給面の優位性は高く、大手企業とのアライアンスもあって足元の業績も好調なことから、現時点での個人的評価は「A」とします。⇒ 前回承認時との比較
フラーIPOの取り扱い証券
主幹事証券 | SBI証券 |
幹事証券 | 野村證券 岩井コスモ証券 SMBC日興証券 岡三にいがた証券 Jトラストグローバル証券 第四北越証券 東海東京証券 松井証券 マネックス証券 楽天証券 SBIネオトレード証券(委託取り扱い決定!) DMM株(委託?) |
前受金不要でIPO抽選に参加できます
フラーのIPO初値予想
現時点での初値予想は3,330円としておきます。
※想定価格= 1,110円:仮条件決定前
7/3(木)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓

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