NSグループのIPO評価と初値予想です。
NSグループの上場日は12/16(火)で、IPOの申し込みは12/2(火)からスタートします。

⇒ NSグループIPOの上場承認!IPO基礎情報と初値予想!
NSグループの概要
NSグループは、中核子会社の日本セーフティーで家賃債務保証や集金代行等の家賃債務保証事業を展開しています。

| 会社名 | NSグループ |
| 代表者 | 大塚 孝之(61歳) |
| 所在地 | 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番3号 中之島三井ビルディング10階 |
| 設立 | 2021年 |
| 従業員数 | 62人(連結763人) |
| IPO調達資金使途 | - |
当グループは1997年の設立から一貫して家賃債務保証事業を展開しており、2023年には取扱登録者数が6万店を突破しました。2021年にはベインキャピタルの資本参加を受け、事業を拡大しています。
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NSグループが展開する家賃債務保証サービスとは、日本セーフティーが入居者の連帯保証人になり、家賃等の保証を約束するサービスです。入居者が賃借料を支払わなかった場合には日本セーフティーが代位弁済し、入居者から賃借料を回収する仕組みで、入居者からは最初に保証委託料を受領します。
NSグループでは、競合他社には獲得困難な滞納情報や取扱店との連係情報等、豊富なデータを蓄積しています。これらのデーターをインプットしたAIモデルを各種業務に活用することでオペレーションを高度化し、模倣困難な競争優位性を築いています。
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家賃債務保証業界の市場規模は底堅い成長を続けており、住居用保証では、単身世帯・外国人世帯の増加を背景に市場拡大がが続いています。事業用保証は未成熟の市場であり、コロナ後の事業環境の変化も受けて急速に拡大しています。
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⇒ NSグループの事業案内(HP)
NSグループの業績推移
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NSグループのIPO評価
NSグループの公開規模は想定仮条件の中間値計算で約421.6億円となり、グローバルオファーで米国を含む海外に約105.4億円(約25%)を販売する予定です。
上場時にベインキャピタル系の2ファンドがOA含め保有の全株を放出し、既存の残株主には上場後180日のロックアップが掛かる予定です(価格による解除条項なし)。
家賃債務保証業界は年々拡大傾向で同社の業績も堅調に推移しており、今期は売上ベースでも首位の全保連を上回って業界最大となりました(利益ベースでは以前から首位)。
東証プライムの上場で業界最大手でもあることから機関投資家の参戦が期待できそうですが、圧倒的な利益率を考慮しても、同業他社と中間値(@1,585円)で比較しても妥当な水準にみえます。
同業他社との比較(現状)
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ジェイリースやイントランスは需給面の優位性もあって堅調な初値を付けましたが、2年前に上場した全保連は割安感がありながらも不人気で、公開価格割れとなりました。※ちなみに全保連(5845)とジェイリース(7187)は個人的にもIPO当選しています
同業他社とのIPO比較
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今回のNSグループのIPOはファンドの出口案件(100%)で公開規模も大きく、幅を持たせた想定仮条件の設定でレンジ幅も広いことから、できるだけ高く売りたい売出人の意向も垣間見えます。
とりあえずは仮条件を確認したいところですが、翌日には超大型で注目度の高いSBI新生銀行の上場も控えることから個人投資家の参加も限られそうであり、現時点での個人的評価は「D」としておきます。
NSグループIPOの基礎情報
| 主幹事証券 | SMBC日興証券 大和証券 JPモルガン証券 |
| 幹事証券 | 野村證券 SBI証券 岩井コスモ証券 DMM株(委託?) |
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NSグループのIPO初値予想
現時点での初値予想は公開価格近辺としておきます。
※想定仮条件= 1,440円~1,730円@1,585円:仮条件決定前
12/1(月)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓
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