JX金属のIPO評価と初値予想です。
JX金属の上場日は3/19(水)で、IPOの申し込みは3/3(月)からスタートします。

JX金属の概要
JX金属は、半導体や情報通信分野に欠かせない銅やレアメタルなどの非鉄金属を取り扱う企業で、資源開発から金属の製錬、リサイクル、先端素材の製造・販売をグローバルに展開しています。
※クリックで拡大します
※クリックで拡大します
会社名 | JX金属 |
代表者 | 林 陽一(60歳) |
所在地 | 東京都港区虎ノ門二丁目10番4号 オークラ プレステージタワー |
設立 | 2002年 |
従業員数 | 3,260人(連結10,426人) |
IPO調達資金使途 | - |
JX金属(旧:新日鉱ホールディングス)は1905年に日立鉱山として操業を開始したのが始まりとなる創業120年の老舗企業です。
JX金属の沿革
※クリックで拡大します
現在のJX金属は半導体材料セグメントと情報通信材料セグメントからなるフォーカス事業を成長戦略のコアとして位置付けています。
※クリックで拡大します
半導体材料セグメントにおける半導体用スパッタリングターゲットでは、世界トップのシェアを誇ります。
※クリックで拡大します
現在の利益の大半を占める基礎材料セグメントでは、資源事業や金属・リサイクル事業を展開しています。
※クリックで拡大します
※クリックで拡大します
⇒ JX金属の製品とサービス(HP)
JX金属の業績推移
※クリックで拡大します
※クリックで拡大します
JX金属のIPO評価
JX金属の公開規模は想定価格ベースで約4,611.1億円となり、欧州や米国を中心とした海外に約1,383.3億円(30%)が販売される予定です。
また、JX金属グループ役員会に対して9.1億円、JX金属グループ従業員持ち株会に対して1.7億円、日本カストディ銀行の信託に10億円を上限とする株式数を親引けで割り当てる予定です。
既存株主はENEOSホールディングス(5020)で上場時に保有の半数強を売却して上場後は持ち分法適用関連会社となり、残株には上場後180日のロックアップが掛かっています(価格による解除条項なし)
↓IPO取り扱最多級のSMBC日興証券↓
JX金属はファンドの出口案件ではありませんが、現親会社であるENEOSホールディングス(5020)による売出しのみの再上場案件です。
JX金属は世界シェアトップの素材も有するグローバル企業であり、超大型のIPOで事業規模も大きいことから投資家の注目度は高そうです。
ただ、想定価格から計算した今期予想PERは約14.7倍、PBRは約1.3倍、配当利回りは約1.4%となっており、今後は急成長中の半導体材料や情報通信材料を成長戦略のコアとして事業構造を転換していくようですが、現時点ではやや地味な非鉄金属の素材メーカーというイメージであり、割安感は乏しい印象です。
このところの東証プライム上場の大型IPOは成功するパターンが多いので期待したい気持ちはあるものの、まずは機関投資家の評価を反映した仮条件を待つと同時に、海外販売比率のアップ(現時点では30%)や大口ファンドによる関心の表明などの追い風が欲しいところです。
現時点での個人的評価は「D」とします。
JX金属IPOの取り扱い証券
主幹事証券 | 大和証券 みずほ証券 三菱UFJMS証券 モルガンスタンレーMUFG証券 JPモルガンス証券 野村證券 SMBC日興証券 |
幹事証券 | 水戸証券 めぶき証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 三菱UFJ eスマート証券(委託取り扱い決定!) DMM株(委託?) |
JX金属のIPO初値予想
現時点での初値予想は公開価格近辺とします。
※想定価格= 862円:仮条件決定前
3/3(月)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓

IPO新規公開株ブログランキング
コメントフォーム