ソシオネクストのIPO評価と初値予想です。
ソシオネクストの上場日は10/12(金)で、IPOの申し込みは9//27(火)からスタートします。
⇒ ソシオネクストのIPO上場承認!IPO基礎情報と初値予想!
ソシオネクストの概要
ソシオネクストは、工場を持たないファブレス型のロジック半導体ベンダーで、グローバルに展開している企業です。
ソシオネクストは、富士通とパナソニックの両社のSoC(System on Chip:装置やシステムの動作に必要な機能を1つに実装した半導体チップ)事業を統合し、日本政策投資銀行の出資を受け、2015年3月に事業を開始しています。
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ソシオネクストは2018年に改革した「ソリューションSoC」という独自のビジネスモデルの元、自動運転や5Gネットワーク、AR/VR等の最先端の技術やアプリケーションを有するグローバルな顧客に対し、最適にカスタマイズされた7nm、5nm等の最先端のプロセスを使用したSoCを提供しています。
ソリューションSoCビジネスモデルの特徴
カスタムSoC市場は、半導体市場全体を上回る勢いで成長すると見込まれています。
半導体市場におけるソシオネクストのポジション
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ソシオネクストの業績推移
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ソシオネクストのIPO評価
ソシオネクストの地域別の売上比率は、日本52.4%、米州18.0%、アジア26.2%、欧州3.5%となっており、主な販売先は、加賀FEI(36.2%)やKAGA FEI AMERICA(10.3%)となっています。
ソシオネクストの公開規模は想定価格ベースで約472.9億円 ⇒ 732.3億円(国内331.0億円 ⇒ 476.0億円)となり、海外にも約30% ⇒ 約35%を販売する予定です。※9/26修正
筆頭株主は富士通で総株数の約39.68%(1,440万株)を保有しており、第2位が日本政策投資銀行で約37.10%(約1346.7万株)、第3位がパナソニックHDで約15.99%(580万株)です。
現物株主は上記3社で、上場後は富士通と日本政策銀行がほぼ同数を保有(約26% ⇒ 約16.94%)することになり、既存株主には上場後180日のロックアップが掛かっています(価格による解除条項なし)
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ソシオネクストは久し振りの大型IPOということで、需給面から警戒する投資家は多そうです。
数百億円規模の大型IPOは今年初であり、ここ数年で見ても数えるほどしかない上に、上場が決まっても需給懸念で中止(延期)となってしまった案件もあります。
また、上場したIPOの勝率も低めであり(2018年以降で7勝7敗)、当選期待が高い分だけリスクも高くなる傾向にあります。
公開規模が300億円以上のIPO結果(2018年以降)
上場日 市場 |
コード 主幹事 |
銘柄名 |
事前評価 公開規模 |
公募価格 初値価格 |
初値騰落率 現在株価 |
202210 東証P |
6526 日・野 |
ソシオネクスト | ? 732.3億 |
?円 ?円 |
? ? |
202203 東証1 |
7163 4共同 |
住信SBIネット銀行⇒ 上場中止 | D 1,382億 |
上場中止 | 上場中止 |
202112 東証M |
4259 日・三 |
エクサウィザーズ | C 372.7億 |
1,150円 1,030円 |
-10.4% 468円 |
202112 東証1 |
7383 大・日 |
ネットプロテクションズホールディングス | C 677.0億 |
1,450円 1,378円 |
-5.0% 466円 |
202110 東証1 |
6523 日・三 |
PHCホールディングス | D 825.5億 |
3,250円 3,120円 |
-4.0% 1,553円 |
202109 東証1 |
4373 日・み |
シンプレクス・ホールディングス | C- 357.9億 |
1,620円 1,660円 |
2.5% 2,016円 |
202104 東証M |
4194 野・三 |
ビジョナル | C 682.2億 |
5,000円 7,150円 |
43.0% 9,000円 |
202103 東証M |
4180 日・み |
Appier Group | B 313.9億 |
1,600円 2,030円 |
26.9% 1,267円 |
202012 東証1 |
7944 日興 |
ローランド | D 381.2億 |
3,100円 2,954円 |
-4.7% 4,300円 |
202010 東証1 |
6600 三菱他 |
キオクシアHD
⇒ 上場中止 |
D 3,343億 |
上場中止 |
上場中止 |
202009 東証1 |
1375 日・大 |
雪国まいたけ | C- 447.1億 |
2,200円 2,100円 |
-4.5% 1,009円 |
201912 東証M |
4478 三・大 |
フリー(freee) | C- 371.3億 |
2,000円 2,500円 |
25.0% 3,010円 |
201906 東証M |
4443 野村 |
Sansan | C- 388.6億 |
1,125円 1,190円 |
5.8% 1,392円 |
201903 東証未 |
4432 野村他 |
ウイングアーク1st ⇒ 上場中止 ⇒ 2年後に上場 | D 451.1億 |
上場中止 |
上場中止 |
201812 東1 |
9434 野村他 |
ソフトバンク | D 2.65兆 |
1,500円 1,463円 |
-2.5% 1,492円 |
201809 東1 |
3612 野村 |
ワールド | D 591.7億 |
2,900円 2,755円 |
-5.0% 1,412円 |
201807 東証M |
7806 野村 |
MTG | C 460.2億 |
5,800円 7,050円 |
21.6% 1,317円 |
201806 東証M |
4385 大和等 |
メルカリ | B 1,307億 |
3,000円 5,000円 |
66.7% 2,185円 |
※Sansan(4443)は4分割加味 初値割れ 現値公開割れ
また、直近の3銘柄は立て続けに初値で公開価格割れしており、さらにその後も大きく売られていることから、大型IPOに対する個人投資家の心証は良くないと思われます。
もちろん話題となったメルカリやライン(2016年7月:約1328億で国内493億:初値約48%アップ)のように強かった大型IPOもあり、他にも全員参加型の政府系IPOは勝率も高かったりします。
しかしながら、大型IPOは一般的に需給が厳しくなるケースが多く、地合いや日程にも恵まれないと苦戦する傾向にあります。
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ソシオネクストに対する予想会社の最初の評価では、寄せ集め企業の出口案件ということで辛辣なコメントもありますが、足元の業績は好調であり、低PER(想定価格で約10倍)で配当利回り(約4.6%)も高く、今後は円安の恩恵も受けそうとのことで、一定の評価をしています。
何れにしても難しい案件になりそうであり、とりあえずは仮条件を待つことにしますが、いざとなれば全力で行ける準備だけはしておきます。
現時点での個人的評価は「D」としておきます。
ソシオネクストIPOの取扱い証券
主幹事証券 | SMBC日興証券 野村證券 |
幹事証券 | 大和証券 みずほ証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券 LINE証券(委託?) DMM株(委託?) |
↓IPO取扱い最多級のSMBC日興証券↓
ソシオネクストIPOの初値予想
現時点での初値予想は公開価格近辺とします。
※想定価格= 3,480円:仮条件決定前
9/26(月)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓
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