ソフトバンクのIPOはスケジュールから逆算すると明日にでもIPOの新規承認があっても不思議ではありません。
噂通り12月19日(水)の上場であれば、13日(火)あたりの承認が本命と思われますが、グローバルな超大型IPOなので早めの承認もあり得ます。
そんな状況の中、ソフトバンクのIPOに大きく影響を与えそうなニュースが入ってきました。
ドコモ減益覚悟の値下げへ、上場控えソフトバンクにプレッシャー
NTTドコモ (9437.T)が、携帯電話料金の値下げを表明した。スマートフォンの端末代と通信料金を分離したプランを軸に、値下げにつながる新たな料金プランを検討する。この影響で同社は来期、6年ぶりの営業減益となる見通しだ。ドコモの減益覚悟の値下げは、株式上場を控えるソフトバンクの大きなプレッシャーとなりそうだ…
引用元:ロイター
これを受けて本日はソフトバンクグループ(9984)含めた携帯キャリア銘柄が急落し、ドコモの親会社であるNTT(9432)までストップ安に沈みました。
キャリア参入を表明している楽天(4755)も一時10%近く下げましたが、2時半過ぎにKDDIとの提携のニュースで一気にプラ転しています。
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ちなみに、寄与度の高いソフトバンクグループ(9984)とKDDI(9433)の2社だけで、本日は日経平均株価を200円近く押し下げたようです。
以前から菅さんに何度も圧力を受けていたのである程度は織り込まれていたと思いますが、本日の株価急落がそのインパクトの大きさを物語ってますね。
ソフトバンクグループに比べるとNTTドコモとKDDIの急落ぶりが目立ちますが、IPOで分離されるソフトバンク携帯子会社の企業価値も同程度「毀損」したと考えた方が良さそうです。
となると、当初は時価総額7兆円、公開規模2.5兆円とも言われていたIPOですが、時価総額6兆円、公開規模2兆円といったところでしょうか?
それにしてもドコモは中身も決まってないのに何故このタイミングで発表したのでしょう?一瞬ソフトバンクに対する嫌がらせ?と思いましたが、それならIPO承認後のほうがショックが大きいので違いますかね。
もしIPO承認後にこのニュースが出たら「想定価格」の前提が大きく変わるため、上場延期の可能性もあったと思います。
出来るだけ多くの資金を得たい孫さんにとっては完全に悪材料ですが、我々のようなIPOの取得を目指す投資家からすれば、今回の件を受けて適正にディスカウントされるなら問題ありません。
ただ、今は地合い的にも不安定であり、IPOラッシュが予想される年末でスケジュール的にも厳しいため、個人的には今回の件を理由にしてIPOの時期をズラしてくれたほうが嬉しいですね…。
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