LIXILビバ(3564)のIPOは、公募価格2,050円に対して1,947円の初値を付けました。
残念ながら公募割れとなり、OA分の買い支え玉によるシンジケートカバー取引での初値形成となりましたが、その後は踏ん張って午前中に公募価格を奪還!
後場も堅調に推移して、上場初日の終値は公募価格を上回る2,055円で引けました。
LIXILビバ(3564)IPOの日中足チャート
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シンジゲートカバー取引の結果
WIN太郎は初値が予想以上に弱かった場合、主幹事の野村證券がどう対応するか気になったので少し注目していました。
朝一では注文受付範囲の下限となる513円に張り付き状態…。
8時直後の板状況
OA分の買い支え玉が投入されるタイミングは見逃してしまいましたが、8時半には2,286,200株の玉が引き受け価格近辺の1,947円に入っていたので、比較的早いタイミングで全玉投入されました。
8時30分頃の板状況
その後は公募割れでも逃げたい投資家の売りが膨らみ、開始1分前には売り玉が約164万株に膨張。しかし、同時に約80万株の純粋な買いも入っていました。
8時59分頃の板状況
そのまま9時を迎えて2,050円の売り気配のスタートとなり、9時9分に1,947円で初値を形成しました。
初値形成時に純粋な買い玉もあったので買い支えの玉(2,286,200株)は使い果たしていませんでしたが、初値形成後は1,947円にあった厚い買い板は一旦消え、その後少し売りに押されたところで今度は引き受け価格の1円下となる1,946円で余った玉を小分け(194,500株)にして投入し、株価の安定化を図ったように見受けられました。
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引き受け価格の1円下というのにセコさを感じますが(笑)、これは昨年公募割れしたベイカレント・コンサルティング(6532)の時にも見られたので、野村証券の定番パターン?なのかもしれません。
間もなくシンジケートカバー取引に依存することなく株価が上放れたので、今回は非常に上手くいったと思います。
実際のシンジケートカバー取引がどのようなルールで実行されるのか分かりませんが、投入の量やタイミングでその後の株価の方向性を左右する場合もあるので、本当に難しいところだと思います。
結果的には、早めにOA分全ての玉を見せて下値不安を払拭 → 初値形成後は余った分を板に残さず自然の売買を促進 → 危なくなった時に小分けにして買い支え、というオーソドックスな流れでした。
ベイカレント・コンサルティング(6532)の時には玉切れと同時に急落してしまいましたが、LIXILビバ(3564)に関しては少しのアシストで余力を残したまま飛び立った格好です。
今後の株価はどうなる?
出来高が6,722,400万株(公開株数は21,910,000株)ともう少し欲しかったところですが、後場は一度も公募価格を割ることなく、本日のVWAP(平均値)1,999.8円以上で終えたのは評価できると思います。
今後は上げると公募組の売りが入り上値は重そうですが、今日の動きを見ていると下値も堅そうです。
明日以降どちらに転ぶか分かりませんが、同じ大型IPOで公募割れしたマクロミルやスシローも底堅い動きをしてるので、LIXILビバ(3564)も期待したいところです。
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タグ :シンジケートカバー取引 初値結果 LIXILビバ
最近毎日読ませてもらているIPO初心者です。
今日の記事は、実況解説のようで分かりやすくて特に興味深く読ませてもらいました。
「なるほど、そんな風になってるんだ。さすが野村証券」って感じです。
N&Cで100株当選していたので負け覚悟で成行を入れてたのですが、寄前の板状況を見て急遽様子見としました。明日以降早々に売るつもりです。野村主幹事+1部銘柄+吸収額大+低予想のケースとしていい勉強になったと思ってます。
はっぱ様
コメントありがとうございます。
上手く捌けると良いですね^^
今後ともよろしくお願いいたします。