ソフトバンクのIPOが正式に決定し、テレビでもソフトバンク上場のCMがバンバン流れています。
新規承認から数日が経ち、ソフトバンクIPOに対する見方は賛否両論あるようですが、現状ではネガティブな意見が目立つ印象ですね。
どちらにしても投資家の注目度は非常に高いので、これからさらに盛り上がていくと思われます。
個人的にも思う事は多々あり、日々悩んでいる状況です(笑)
そこで本日はIPO承認時で驚いた事や現時点で感じている点について、いくつか書いてみたいと思います。
ソフトバンクのIPO(上場)で驚いた6つの事!
1,ディスカウント感のない想定価格
ソフトバンクIPOの想定価格1,500円で計算した時価総額は約7.2兆円、公開規模は約2.65兆円となります。
これは以前から噂されていた通りの金額ではありますが、先日のニュースを受けて株価の位置を変えたNTTドコモやKDDIのディスカウント分が全く反映されていません。
⇒ ソフトバンクのIPOに黄信号!?(過去記事)
また、オファリングレシオ(総株数に対する売出比率)も約37%と多めだったのも気になりました。
正直、この価格と公開規模を見た瞬間、一気に投資意欲が減退したのは事実です…。
個人的には、より踏み込んだディスカウント感のある想定価格 → やや強めの仮条件 → 上限決定 → 堅調な初値、というシナリオを勝手に期待していました。
↓IPO投資で必須のSBI証券↓
少なくとも想定価格ベースの時価総額はKDDI(現時点で6.4兆円)以下にして欲しかったところです(ドコモは9.7兆円)。
ちなみに、想定価格1,500円で算出した予想PERは約14.9倍 ⇒ 17.1倍(追記訂正)で、ドコモが13.8倍、KDDIが約9.8倍となります。
2,海外販売比率
ソフトバンクIPOの海外販売比率は11%しかなく、個人的には2割~3割と思っていたので予想外の数値でした。
まあ、国内向けのビジネスであり、意図的に絞った可能性もありますが、僅か11%というのは驚きでした。
しかし、よく考えてみれば、海外では「親子上場」という時点でナンセンスなため、実質的なニーズがなかったのかもしれません。
私は海外からの需要で少しでも国内の需給が良くなればと期待していたのですが、そうはなりませんでした。
3,主幹事の顔ぶれ
ソフトバンクIPOの主幹事は国内大手5社+ネット証券最大のSBI証券の計6社です。
野村證券(約25%)、SMBC日興証券(約16%)、みずほ証券(約16%)は以前から報道されていた通りでしたが、結果的には大和証券(約20%)と三菱UFJMS(約12.5%)も入り、それなりに大きな割当比率となってます。
特に大和証券は野村證券に次ぐ割当比率で入ってきたのでちょっと驚きました。
↓口座数が少なくて狙い目の東海東京証券↓
まあ、孫さんの盟友の北尾氏率いるSBI証券の主幹事入りは理解できますが、約7.6%という比率にはビックリです。ネット証券に見えるSBI証券も営業店舗と営業マンは抱えていますが、大手5社の比ではありませんからね。
これらの顔ぶれや割当比率も最初は意外に感じましたが、先の海外販売比率を考慮すると納得もできます。
国内販売が主となれば「オールジャパンの総力戦」で行くほかなく、私の勝手な想像ですが「証券会社の序列」というか「営業マンの頭数」で割り振ったような気もしてます(笑)
仮に5社で計2万人の営業マンがいれば、一人頭ザックリ1億円で2兆円が捌ける計算になります。
営業マンもNCを含めればそれぞれ数百人?の顧客は抱えているはずなので、そのうち上位100名が100万円ずつ購入してくれればOKです。
もちろん支店や営業マンにより抱えている顧客層が異なるので苦労する人もいるでしょうが、逆に一人で5億も10億も購入する猛者もいるので、机上の計算では十分にイケるはずです。
また、今回は国内の法人向けセールスの動きがあまり聞こえて来ず(当然動いているのでしょうが)、リテール中心なのも少し気になるところです。
⇒ ソフトバンクのIPOに備えて過去に実施された超大型IPOの結果やその後の株価動向を調べてみました(過去記事)
↓皆さんの初値予想は?↓
IPO新規公開株ブログランキング
と、ここまで書きましたが予想以上に長くなってしまったので、続きは明日またアップいたします。
ちなみに本日はネガティブな内容ばかりでしたが、明日の分はポジティブな情報もありますのでご期待ください(笑)
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