とりあえず、年末や年明けからのパン類や麺類の急激な再値上げは、回避されそうです。
小麦価格、据え置きへ 岸田首相、物価高対策で指示 地方臨時交付金も増額
政府は15日、ウクライナ危機や円安の影響で進行している物価高に対応するため、首相官邸で「物価・賃金・生活総合対策本部」(本部長・岸田文雄首相)の会合を開いた。
【図解】今後値上げが予定される主な商品 首相は、食料品のさらなる値上がりなど国民生活への打撃を軽減する追加対策として、政府が輸入小麦を民間に売り渡す価格について10月以降も現在の水準に据え置くよう指示した。9月上旬に追加対策を策定する。
配信元:JIJI.COM(8/15)
日本の小麦粉の約9割は外国産の小麦で作られており、輸入小麦は日本政府が一括で買い付け、国内の製粉会社に売り渡す仕組みです。
政府から購入した製粉会社は小麦粉に加工して、主にパン・麺・菓子なを製造する食品メーカーに卸し、そこで製造された製品がスーパーなどの小売業者に流れています。
輸入小麦の政府売渡価格は4月と10月の年2回、過去半年の買入れ価格の平均をもとに改定されますが、とりあえず今回の決定で10月の値上げはなくなる見通しです。
小麦の相場は一時期に比べれば落ち着いていましたが、急激な円安や原油高もあって今秋の価格改定は必至の状況だったので、今回の決定は大きいですね。
ちなみに、日本の小麦輸入量の約49%は米国で、2番目はカナダで約34%、3番目がオーストラリアで約17%となっており、ロシアやウクライナからは輸入していません。
しかし、今年の4月には昨夏の米国やカナダでの不作に加え、ウクライナ戦争による供給懸念で小麦の国際価格が上昇したため、対前期比で+17.3%も値上がりしていました。⇒ 輸入小麦の政府売渡価格の改定について
この結果、今年の6月~7月には様々な小麦関連製品が値上げされていました。※製粉会社は2~3ヶ月分の小麦を備蓄することいなっているので、実際の価格改定はその分だけ後ろ倒しとなります。
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個人的にもカップヌードルの税抜き価格が214円となったのは驚きでした。。まあ小麦だけでなく、その他の包材をはじめ原油の高騰で物流費も上昇しているため、この程度の値上げで済んだのはマシだったのかもしれませんね。。
すかいらーく(3197)も2期ぶりの最終赤字転落で株価が急落しており、今後は100店舗の閉店や値上げを予定しています…。
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