ファイントゥデイホールディングスのIPO評価と初値予想です。
ファイントゥデイホールディングスの上場日は11/5(水)で、IPOの申し込みは10/20(月)からスタートします。
⇒ ファイントゥデイホールディングスIPOが改めての上場承認!IPO基礎情報と初値予想!

ファイントゥデイホールディングスの概要
ファイントゥデイホールディングスは、ヘアケア・スキンケア・ボディケアの3分野で、計20ブランドのパーソナルケア製品を製造販売しています。
会社名 | ファイントゥデイホールディングス |
代表者 | 小森 哲郎(66歳) |
所在地 | 東京都港区港南二丁目16番3号 品川グランドセントラルタワー 18階 |
設立 | 2021年 |
従業員数 | 6人(2,307人) |
IPO調達資金使途 | 借入金の返済 |
同社は1959年に設立された資生堂のパーソナルケア事業を前身としており、資生堂グループから2021年に英投資ファンドに1600億円で売却され、そのファンドに出資していた資生堂も2024年6月に保有の全株を譲渡しており、現在は資生堂と資本関係はありません。
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ファイントゥデイホールディングスは、現在「fino」「TSUBAKI」「SENKA」「uno」など計20ブランドを保有しています。
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ファイントゥデイグループは国内3法人・海外11法人で構成され、日本やアジア地域にブランドを展開しています(海外比率:約56.9%)。
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⇒ ファイントゥデイホールディングスのブランド(HP)
ファイントゥデイホールディングスの業績推移
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ファイントゥデイホールディングスのIPO評価
ファイントゥデイホールディングスは2024年末にIPOを一度中止しており、今回は仕切り直しての上場です。今回は、東証の承認前に期間投資家の需要を探る上場方式(S-1方式)を利用しています。
ファイントゥデイホールディングスの公開規模は想定価格で約485.9億円となり、グローバルオファーで米国を含む海外に194.4億円(約40%:今後変更の可能性あり)販売されます。また、従業員持ち株会に1.3億円を上限とした株式数を親引けで割り当てる予定です。
総株数の約99.25%を保有するファンドが上場時に保有の約15.5%を売出し、残株には上場後180日のロックアップが掛かっています(価格による解除条項なし)。
前回(2024年12月)との主な違い(金額は想定価格ベース)
証券コード:289A ⇒ 420A
上場市場:東証プライム ⇒ 東証スタンダード
時価総額:2,194.1億円 ⇒ 1,690.1億円(約23.0%減)
想定価格:2,150円 ⇒ 1,470円(約31.6%減)
公開規模:883.1億円 ⇒ 485.9億円(約45%減)
公開株数:41,075,100株 ⇒ 33,055,300株(約19.5%減)
※今回は公募も実施し、売出株数は約55.7%減少
※調達資金は借入金の返済に充てる予定
海外比率:約50% ⇒ 約40%(今後変更の可能性あり)
幹事団:みずほ証券が主幹事から外れて外資のゴールドマン・サックス証券が入りました
株主優待:なし ⇒ 2,500円相当の自社製品
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前回比較で想定価格が約3割強のディスカウント、公開規模も半分近くまで圧縮しており、今回は株主優待も決定しています。
しかしながら、やはり上場市場が東証スタンダードになったのは気掛かりであり、いくらグローバルオファーで事前に機関投資家らの需要を探るS-1方式の上場であっても需給面が気になるところです。
東証プライムではないファンドの出口案件は直近でも公開価格割れしており(オーバーラップとサイプレス)、ファイントゥデイホールディングスはより大型のIPOでもあるため不安が残ります。
引き続きアンカー投資家の登場や海外比率のアップに期待しながら仮条件を待つこととし、現時点での個人的評価は「D」としておきます。
ファイントゥデイホールディングスIPO基礎情報
主幹事証券 | 大和証券
ゴールドマン・サックス証券 |
幹事証券 | SBI証券
DMM株(委託?) |
↓IPO取扱い最多級のSMBC日興証券↓
ファイントゥデイホールディングスIPO初値予想
現時点での初値予想は公開価格近辺としておきます。
※想定価格= 1,470円:仮条件決定前
10/20(月)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓

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