QPS研究所のIPO評価と初値予想です。
QPS研究所の上場日は12/6(水)で、IPOの申し込みは11/20(月)からスタートします。
QPS研究所の概要
QPS研究所は九州大学発の人工衛星ベンチャーで、小型SAR衛星を開発・製造し、小型SAR衛星で取得した天候や時刻に左右されない画像やデータを販売しています。
QPSの目指す世界
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会社名 | QPS研究所 |
代表者 | 大西 俊輔(37歳) |
所在地 | 福岡県福岡市中央区天神1-15-35 レンゴー福岡天神ビル6F |
設立 | 2005年 |
従業員数 | 47人 |
IPO調達資金使途 | 小型SAR衛星の製造費用 |
QPS研究所の沿革
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現在の人工衛星による観測は光学衛星が主流ですが、同社のSAR衛星ではマイクロ波を利用した方式で夜間や悪天候時でも観測できるのが特徴で、QPS研究所ではこれに軽量の展開式パラボラ型アンテナを搭載し、小型化による低コスト化と解像度の両立を実現しています。
同社が現在運用するSAR衛星は、実証試験機の1号機「イザナギ」と2号機「イザナミ」と(商用機の3.4号機は昨年打ち上げに失敗)、23年6月に打ち上げた6号機「アマテル-III」です。
今後は24年5月期中に5号機打ち上げを予定するほか、2025年以降には36機の小型SAR衛星のコンステレーションを構築し、平均10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供を目指しています。
小型SAR衛星の打ち上げ実績と今後の見通し
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現在の販売先は官公庁(約94.1%)と宇宙航空研究開発機構(約5.3%)のみですが、今後は商用機の打ち上げで民間への販売を開始します。
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公的機関への販売実績
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⇒ QPS研究所のプロジェクト(HP)
QPS研究所の業績推移
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QPS研究所のIPO評価
QPS研究所の公開規模は想定価格ベースで約25.0億円 ⇒ 約39.0億円(11/17変更)となり、一部は欧州及びアジア等の海外(米国およびカナダを除く)にも販売されます。
また、ファンド2社に対して計10億円(それぞれに5.0憶円)に相当する株数を上限に親引けで割り当てる予定です。
既存株主には上場後180日・90日のロックアップが掛かってますが、多くのVCが保有する1,336万株に関しては、公開価格の1.5倍以上でロックアップが解除されます。
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宇宙関連のIPOでは今春の上場で賑わったアイスペースが記憶に新しいところであり、QPS研究所に対する個人投資家の注目度は高そうです。
QPS研究所の現在の販売先は公的機関のみで業績もまだ赤字ですが、今年の6月には商用機の打ち上げに成功しており、SAR衛星で取得した画像やデータは天候や時刻に左右されないことから、今後の民間企業への販売に期待が掛かります。
来年以降も商用機の打ち上げが予定されるため打ち上げ失敗等のリスクは残るものの、民間販売の拡大に加えて政府の後押しもあることから、同社に対する成長期待は高そうです。
QPS研究所の公開規模は想定価格ベースで約25億円⇒39.0億円と軽くはないものの、そのうち10億円分はファンド2社に割り当てられるほか、海外への販売もあるため、実質的な公開規模はかなり圧縮されそうです。
1.5倍でロックアップが解除される玉が多いのは強く意識されそうですが(公開株数の約2倍)、現時点での個人的評価は「B」とします。
QPS研究所IPOの取り扱い証券
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | みずほ証券 SBI証券 東海東京証券 岡三証券 FFG証券 香川証券 楽天証券 松井証券 マネックス証券 岡三オンライン(委託取り扱い決定!) DMM株(委託?) |
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QPS研究所IPOの初値予想
現時点での初値予想は600円としておきます。
※想定価格= 380円:仮条件決定前
11/17(金)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓
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QPS研究所のIPOは買いなのですね。ありがとうございました。