日本電解のIPO評価と初値予想です。
日本電解の上場日は6/25(金)で、IPOの申し込みは6/10(木)からスタートします。
日本電解の概要
日本電解は、電解銅箔(でんかいどうはく)の製造・販売を行っています。
電解銅箔とは、プリント基板の導体パターンを作る銅張積層板の銅の層に使用している薄い銅のシートで、硫酸銅を主成分とする電解液から電気分解により析出した金属銅を薄膜状に生成加工します。
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日本電解の銅箔製品は、電気自動車やHV車に搭載されるリチウムイオン電池に使用される「車載電池用銅箔」と、5G関連デバイスなどの電子機器に実装される「回路基板銅箔」に分けられ、売上構成比は以下の通りです。
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現在の主要販売先は、パナソニックが約56.8%を占めています。
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日本電解の拠点
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日本電解は1958年10月に設立された旧日本電解が前身で、日立製作所・住友ベークライト、高速電気鋳造の共同出資で設立されています。
日本電解のあゆみ
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日本電解の業績推移
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日本電解のIPO評価
個人的に「電解銅箔」が未だによくわかりませんが(苦笑)、同社の製造するエンド商品は、車載用のリチウムイオン電池や様々な電子デバイス機器等で必要不可欠なモノのようです。
同社は今後の需要増を見込んで2020年3月に米国唯一の電解銅箔メーカーである「Oak-Mitsui Inc.」を三井金属鉱業から買収しており、今後のさらなる事業拡大を目指しています。
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日本電解IPOの公開規模は想定価格ベースで約178.0億円 ⇒ 約140.0億円と大きめです。(6/9変更)
既存株主は3社のみで、筆頭株主はのファンド(約89%)と第2位株主の日鉄ケミカル&マテリアル株式会社(10%)は上場時に全株放出予定であり、第3位の徳岡工業(1%:7.2万株)が株主として残ります。 ⇒ 筆頭株主はのファンド(約89%)が保有分の約2割となる約152万株を残し、第2位株主の日鉄ケミカル&マテリアル株式会社(10%)は上場時に全株放出、第3位の徳岡工業(1%:7.2万株)と筆頭株主のファンドのみ残ります。(6/9変更)
既存株主には上場後180日のロックアップが掛かっており、もしOAが実施されなかった場合、ファンド残分(約84.2万株)に関しては、公開価格の1.5倍以上でロックアップが解除されます。
また、一部の株式は欧州及びアジアを中心とした海外市場(米国及びカナダを除く)に販売される予定です。
日本電解はファンドの出口案件であり、事業的にテーマ性はあるものの、業種的にも「非鉄金属」ということで地味な印象です。
公開規模も大きい上に、当日はステムセル研究所と同日の上場でIPOラッシュの真っただ中となるため、初値ベースで人気化するのは難しそうな気がします。
とりあえずは仮条件待ちとしますが、現時点での個人的評価は「D」としておきます。
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日本電解IPOの基礎情報
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | 野村證券 SBI証券 マネックス証券 楽天証券 岩井コスモ証券 水戸証券 DMM株(委託?) |
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日本電解IPOの初値予想
現時点での初値予想は公募価格近辺とします。
※想定価格=2,480円:仮条件決定前
6/9(水)の仮条件決定後に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓
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