大栄環境のIPO評価と初値予想です。
大栄環境の上場日は12/14(水)で、IPOの申し込みは11/29(火)からスタートします。
大栄環境の概要
大栄環境は、廃棄物処理・資源循環等の環境関連事業を中心に、再生品加工・販売の有価資源リサイクル事業も展開しています。
大栄環境は1979年の創業で最終処分事業からスタートしており、その後は減容及びリサイクルにシフトして、土壌浄化、エネルギー創造、森林保全、施設建設、コンサルティングなど、環境に係る幅広い事業を展開しています。
大栄環境グループは連結子会社29社(うち17社はM&Aで子会社化)を有しており、全国32カ所の再資源化施設等を含め計62カ所の事業拠点を展開し、収集運搬から中間処理・再資源化及び最終処分に至るまでのワンストップサービスを提供しています。
事業別売上高構成比
顧客別売上高構成比
大栄環境のESG施策
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⇒ 大栄環境の事業内容(HP)
大栄環境の業績推移
※クリックで拡大します
大栄環境IPOの評価
大栄環境のセグメント別売上構成比は、環境関連事業が約97.2%、有価資源リサイクル事業が約2.8%となっています。
大栄環境の公開規模は想定価格ベースで約468.8億円(国内281.3億円⇒257.9億円)で、公開株数の約40%⇒約45%は海外に販売する予定です。(11/28修正変更)
VC(ベンチャーキャピタル)の保有はなく、既存株主には上場後180日のロックアップが掛かっており、価格による解除条項はありません。また、18.42万株を上限として従業員持ち株会に親引けで割り当てる予定です。
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大栄環境は公開規模の大きいIPOであり、同じく大型のスカイマークと同日の上場という事で、警戒する投資家も多そうです。
直近の大型IPOではソシオネクストが堅調な初値を付けており、その後も大きく上げたことで久々の良案件となりましたが、過去の例を見ると安心はできません。
公開規模が300億円以上のIPO初値結果(2018年以降)
上場日 市場 |
コード 主幹事 |
銘柄名 |
事前評価 公開規模 |
公募価格 初値価格 |
初値騰落率 |
202212 東証P |
9336 日興 |
大栄環境 | ? 468.8億 |
?円 ?円 |
? |
202212 東証G |
9204 大・三 |
スカイマーク | ? 367.5億 |
?円 ?円 |
? |
202210 東証P |
6526 日・野 |
ソシオネクスト | C 768.0億 |
3,650円 3,835円 |
5.1% |
202203 東証1 |
7163 4共同 |
住信SBIネット銀行⇒ 上場中止 | D 1,382億 |
上場中止 | 上場中止 |
202112 東証M |
4259 日・三 |
エクサウィザーズ | C 372.7億 |
1,150円 1,030円 |
-10.4% |
202112 東証1 |
7383 大・日 |
ネットプロテクションズホールディングス | C 677.0億 |
1,450円 1,378円 |
-5.0% |
202110 東証1 |
6523 日・三 |
PHCホールディングス | D 825.5億 |
3,250円 3,120円 |
-4.0% |
202109 東証1 |
4373 日・み |
シンプレクス・ホールディングス | C- 357.9億 |
1,620円 1,660円 |
2.5% |
202104 東証M |
4194 野・三 |
ビジョナル | C 682.2億 |
5,000円 7,150円 |
43.0% |
202103 東証M |
4180 日・み |
Appier Group | B 313.9億 |
1,600円 2,030円 |
26.9% |
202012 東証1 |
7944 日興 |
ローランド | D 381.2億 |
3,100円 2,954円 |
-4.7% |
202010 東証1 |
6600 三菱他 |
キオクシアHD
⇒ 上場中止 |
D 3,343億 |
上場中止 |
上場中止 |
202009 東証1 |
1375 日・大 |
雪国まいたけ | C- 447.1億 |
2,200円 2,100円 |
-4.5% |
201912 東証M |
4478 三・大 |
フリー(freee) | C- 371.3億 |
2,000円 2,500円 |
25.0% |
201906 東証M |
4443 野村 |
Sansan | C- 388.6億 |
1,125円 1,190円 |
5.8% |
201903 東証未 |
4432 野村他 |
ウイングアーク1st ⇒ 上場中止 ⇒ 2年後に上場 | D 451.1億 |
上場中止 |
上場中止 |
201812 東1 |
9434 野村他 |
ソフトバンク | D 2.65兆 |
1,500円 1,463円 |
-2.5% |
201809 東1 |
3612 野村 |
ワールド | D 591.7億 |
2,900円 2,755円 |
-5.0% |
201807 東証M |
7806 野村 |
MTG | C 460.2億 |
5,800円 7,050円 |
21.6% |
201806 東証M |
4385 大和等 |
メルカリ | B 1,307億 |
3,000円 5,000円 |
66.7% |
※Sansan(4443)は4分割加味
大型IPOは地合いや日程にも恵まれないと苦戦するパターンが多いため、今回のタイミングでの上場は気になるところです。
大栄環境は約4割が海外への販売となるグローバルオファーであり、東証プライムへの上場ということで機関投資家の参戦も期待できますが、SDGs関連とは言え地味な業態であるため、個人投資家の人気を集めるのは難しそうな印象です。
突如として風が吹くこともあるので、いざという時は全力で行ける準備だけははしておきますが、とりあえずは仮条件を待ちつつ、現時点での個人的評価は「D」としておきます。
大栄環境IPOの取扱い証券
主幹事証券 | SMBC日興証券 |
幹事証券 | 三菱UFJMS証券 大和証券 SBI証券 野村證券 岡三証券 岩井コスモ証券 松井証券 楽天証券 auカブコム証券(委託取扱い決定!) 岡三オンライン(委託取扱い決定!) DMM株(委託?) |
↓IPO取扱い最多級のSMBC日興証券↓
大栄環境IPOの初値予想
現時点での初値予想は公開価格近辺とします。
※想定価格= 1,270円:仮条件決定前
11/28(月)の仮条件決定後、ブック開始日を目途に改めて初値予想をアップします
↓皆さんの初値予想は?↓
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