12/17(水)にSBI新生銀行(8303)が上場します。
SBI新生銀行は超大型IPOということで、過去の超大型IPOの結果やその後の株価動向を先日メンテナンスしました。
超大型IPOの初値結果と騰落率について
公開規模が3,000億円を越えるIPOを超大型IPOとすれば、過去の勝率は16勝4敗で勝率8割と高確率で成功しています。

もちろん銘柄自体の良し悪しがあり、その時々の「時代背景」や「地合い」にもよるので、過去の結果は参考でしかありませんが、単純な勝率でみれば超大型IPOの過去実績は概ね良好と言えます。
ただ、上記のうちSBI新生銀行と同じ銀行業のIPOは1勝1敗(50%)であり、破綻した日債銀の再上場案件であったあおぞら銀行(8304)は、初値で公開価格割れした後もずっと冴えない展開です。上場後の動きはコチラをご覧ください。
また、SBIに買われる前の新生銀行は2004年東証一部に上場しており(2023年上場廃止)、初値は大幅高となりました。

公開規模は約2,500.6億円(国内1,461.1億:海外比率41.57%:時価総額7132.3億円)で、公募ゼロの売出しのみ、想定価格435円 ⇒ 仮条件450円~525円 ⇒ 公開価格は525円で決定しました。
直後の動き
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当時は国内外の機関投資家や個人も含めてブックは結構人気となった記憶があります。上場前のグレーマーケットでも600円-700円で取引され、大手予想の評価も直前でC⇒Bに格上げされました。
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一方、直近で上場した銀行のIPOでは2023年の住信SBIネット銀行(2025年9月上場廃止)と楽天銀行(5838)があり、公開規模は1,000億円に満たない水準でしたが、楽天銀行は高い初値を付けています。

また、上場後は両銘柄とも大きく上昇しており、住信は公募比で一時4倍超、楽天は6倍超までありました。

直後の動き
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超大型のIPOは努力次第で複数当選も可能なので大きく稼げるチャンスですが、公開価格割れしてしまうと大量当選が仇となって損失額も大きくなります。
通常のIPO投資は高評価のIPOだけ参加すればリスクも少なく、そもそも「当選できるか否か」のほうが重要ですが、超大型IPOは少し趣が異なります。
超大型IPOに最初から高評価がつくことは稀なので「低リスクで儲かるIPO投資」とは少し違う点は注意したいところです。
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