楽天銀行の初値予想とIPO参加スタンスです。
楽天銀行に対する事前評価は当初に比べると若干上向きで、ブックビルディング期間は4/5(水)から4/11(火)となってます。
楽天銀行は楽天グループの100%子会社で、国内ナンバーワンの口座数と預金量を誇るインターネット銀行です。
楽天銀行IPOの仮条件
1,300円~1,400円
楽天銀行の仮条件は、想定仮条件1,630円~1,960円を大幅に下回る範囲で設定されました。上限価格で計算した2023年3月期の予想PERは約8.6倍、吸収規模は約895.6億円となります。
⇒ 楽天銀行IPOの評価とIPO初値予想
⇒ 楽天銀行IPOの上場承認とIPO基礎情報
楽天銀行IPOの参加スタンス
大和証券 | 検討中 |
三菱UFJMS証券 | 検討中 |
楽天証券 | 検討中 |
みずほ証券 | 検討中 |
野村證券 | 検討中 |
SMBC日興証券 | 検討中 |
ゴールドマン・サックス証券 | 口座なし |
マネックス証券 | 検討中 |
松井証券 | 検討中 |
auカブコム証券 | 検討中 |
DMM株 | 見送り |
当初は見送り目線でしたが、現在はやや前向きに検討中です。
楽天銀行IPOの評価ポイント
楽天銀行の仮条件は、想定仮条件1,630円~1,960円に対して1,300円~1,400円で決定し、下限価格で約20.2%、上限価格で約28.6%、中間値で約24.8%も下振れました。
楽天銀行の2023年3月期は、経常収益が約13.4%増、経常利益が約35.2%増と増収増益の見込みで、第3四半期時点での進捗率は、経常収益で約74.1%、経常利益で約75.6%となっています。また、2027年3月期(4年後)には、今期予想に対して経常収益で約66.3%増、経常利益で約85.5%増の目標を掲げています。
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楽天銀行の公開規模は仮条件の上限価格で約895.6億円となり、約4割が海外へ販売されるため、国内分は約537.3億円まで減少します。
親会社である楽天グループには上場後180日のロックアップが掛かり(価格による解除条項なし)、上場後の持ち分は6割以上で引き続き親子関係は維持されます。
IPOで先行した住信SBI銀行が堅調なスタートを切ったことから、楽天銀行はソコソコ強気の仮条件かも?と心配しましたが、蓋を開けたら予想外の大幅な下振れでした。
通常ならこれほどのディスカウントは受け入れ難いはずであり、IPOの中止を決断しても不思議ではありませんが、そこは親会社の懐事情や今後に控える楽天証券のIPOを考えた結果なのかもしれません。
楽天グループとしては何が何でもこのタイミングで上場させたいと思われ、需要不足による中止や公開価格割れは避けたいところであり、今回は確実に捌ける線で思い切った決断を下したのかもしれません(勝手な妄想です)
これほどの大幅なディスカウントは、普段ならそれだけ機関投資家の評価が低いのかと警戒感が増す可能性がありますが、今回はむしろ楽天グループの英断と捉え、ポジティブに見る向きも出てきそうです。
個人的にも想定仮条件の段階では住信SBIネット銀行と比べてやや割高なイメージでしたが、この仮条件ならむしろ割安に感じます。
ちなみに、住信SBI銀行の時価総額は@1,366円(本日前場終値)で計算すると約2,059.8億円となり(公開価格では約1809.5億円)、楽天銀行は今回の仮条件の上限価格で約2,380.3億円となります。
また、住信SBI銀行の2023年3月期の現値での予想PERは約10.6倍(公開価格で約9.2倍)であるのに対し、楽天銀行は仮条件の上限価格で約8.6倍(希薄化後で約8.9倍)なり、PBRでは住信SBI銀行が約1.63倍(公開価格で約1.43倍)のところ、楽天銀行は約1.11倍しかありません。
本日親会社の楽天グループの株価は調達資額の減少を受けて下落していますが、強気を押し通して上場中止(延期)に追い込まれるよりはマシだったと思われます。
楽天銀行は東証プライムの上場なので機関投資家の積極的な参戦も期待できるため、個人的には今回の思い切ったディスカウントでやや妙味が出てきた印象です。
とは言え、一連の金融危機が終わった訳ではなく、全力で臨むのも怖いので、半身に構えながら挑む格好になりそうです。
楽天銀行IPOの初値予想
1,470円
楽天銀行の初値予想は、公募価格を1,400円として+70円となる1,470円とします。
予想会社の現時点での初値目途は、1,400円~1,500円としているようです。もう1社の大手は1,400円~1,600円
↓皆さんの初値予想は?↓
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